『ウッタラジャーヤー』(抄) 第18章 サンジャヤ王 18・11~18・12より
「王様、あなたに恐怖はありません。生き物に恐怖を与えない者となってください。無常な生物の世界において、何故あなたは殺害に執着するのですか。あなたはすべてを放棄して、あなたの意志に反して他の生存に行かねばならないのに、無常な生き物の世界において、何故あなたは王権に執着するのですか。
〈沈思黙考〉
生き物に恐怖を与えない者となってください
〈応用・適用・活用〉
恐怖を与えない者となるには、恐怖や執着について知ることだ。
物事は常に変化している中でなぜ物事に執着するのか?どうして執着などできるだろうか?という、根本的な問い。つまり、
- 物事に執着などできないのだから、余計な執着などしないようにせよ
という教えをまずは諒解することだ。上手くいっているから、繫栄しているから、儲かっているから、といってそこに執着したところで、生まれるのは恐怖や暴力だ。執着すると手放したくなくなるし、手放すことや奪われることに恐怖が生まれる。あるいは手放すまいと他に暴力をふるうことになる。物事への執着が、それを守るために相手を傷つける、その『傷つける(生き物に恐怖を与える・殺害する)』という行為への執着を生み出してしまう。だから、
- 『この生物世界は無常である』ことをしっかりと諒解しよう!
- 物事は無常である故、執着などできないとしっかり諒解しよう!
- 執着できなければ、そもそも恐怖を覚えることもできないのではないか?と自問自答しよう!
- また、物事の一つである『恐怖』も無常であることをしっかりと諒解しよう!
- だから、「私に恐怖はない」と諒解しよう!
- 以上を諒解すれば心は穏やかで平和になるし暴力もなくなっていく。そうして「私はすでに、生き物に恐怖など与えない者である」ことを悟ろう!
- 以上の認識を、日常の場面で少しずつ修正して染みついた歪んだ認識を改め、「生き物に恐怖を与えない者」となっていこう!
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