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ただ自分自身を征服したとするなら、それは彼にとって最高の勝利である







『ウッタラジャーヤー』(抄) 第9章 ナミ 9・34~9・36より

「 戦いにおいて征服しがたい幾千もの敵を征服するであろう人が、ただ自分自身を征服したとするなら、それは 彼にとって最高の勝利である。自分自身とのみ戦え。何故あなたはうわべだけ戦うのか。自分自身によって自分自身を征服してから、人は幸福になるだろう。五根、怒り、高慢、迷妄、そして貪りの心を、また同様に征服しがたい自分自身をさえ征服して、自分自身が 征服されたとき、すべてが征服されたのである」

 


 〈沈思黙考〉

ただ自分自身を征服したとするなら、それは彼にとって最高の勝利である

〈応用・適用・活用〉

最高の勝利・最上の幸福は
  • 自分自身を征服
した先にある。敵は自分自身の内にあるのだ。
  • 他人のせいにする(←耳が痛いッ)
  • 環境のせいにする(←耳が痛いッ)
  • 運のせいにする(←心が痛いッ)
のではなく、それを引き起こしている自分のカルマと向き合いカルマを征服するしかない。そのカルマという名の敵の本質は、
  • 五根(眼・耳・鼻・舌・身)
  • 怒り
  • 高慢
  • 迷妄
  • 貪りの心
だ。他人の言動や自分を取り巻く環境、運などといった外的刺激に対して、自分の感覚器官が反応して怒りや高慢や迷妄や貪りの心といった内在する負のカルマにスイッチが入り表向きの言動として発動してしまう。これらを征服し、自分を平安・平和にしていくのだ。だからこそ、
  • まずは内在するカルマの本質(性質・成分)を知識として知っていこう!
  • とりあえず反論はせず、その知識をしっかりと諒解しよう!
  • カルマの性質が表に出てきたらそれにガッカリしたり後悔したりせず、「うん、そういうのが確かにある!」と事実認定のみをしよう!
  • その事実に対して事務的に(=感情や気持ちを介さずに)対処法を考え実践していこう!
  • 以上を実践するためにも瞑想していこう!

अर्हत वन्दना(アルハット ヴァンダナー) より

जोहस्सं(ジョーサハッサン)सहस्साणं(サハッサーナㇺ)संगामे(サンガーメー)दुज्जए(ドゥッジャエー)जिजणे(ジネー)एगं(エーガン)जिणेज्ज(ジネーッジャ)अप्पाणं(アッパーァナㇺ )एस( エース)से (セー)परमो (パラモー)जओ(ジャオー)
「戦士は戦場で100万人の敵を征服するかもしれない。しかし、さらに偉大な戦士とい うのは自分自身に打ち勝つ者である」






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