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清浄な内面を求めるべきである






『アーヤーランガ』第1篇 第8章 解脱の手段 第8節8・8・5より

中立の立場に立ち、みずからを衰えさせることを求めて、心身の統一を守るべきである。内的・外的に放棄した後、正常な内面を求めるべきである。 

 

 〈沈思黙考〉

求めるべきは、清浄な内面である。


〈応用・適用・活用〉

汚れ穢れているから過ちを犯したり暴力を為してしまう。その汚れや穢れを落とせば、過ちや暴力を減らしたり無くしたりすることができる。心身の統一とは、心身がバラバラの正反対、つまり分断する要素である汚れや穢れのないもともとの状態のことだ。中立の立場というのは突き詰めればもともとの状態だ。プラスでもなくマイナスでもなくゼロ。たとえプラスやマイナスに囲まれていても、それを放棄してそれに反応しないからゼロである、という状態。この状態に向かうには、
  • ゼロというものがあるのだととりあえず諒解し(←もともとそうだったのだがそれまでのカルマの蓄積で忘れている)
  • 心身を阻害するものについて知り
  • 順に分析する
のだ。清浄な内面を求めるために分析していく。その分析法の一つとして
  • 瞑想する
のだ。瞑想して起こってきたことをそのまま感じ諒解するのが瞑想だ。知覚するとき、これまでの自分を作り上げてきた諸カルマについて『感覚』『バイブレーション』として知覚していることになる。今ココにいながら同時に過去やひいいては過去生などについても知覚しているのかもしれない。知覚を通して諒解していく。すっかり諒解したときにそれは放棄していることになる。無くなるというよりも「あるけど無い」とか「あってもそれに巻き込まれない」とか「あっても全く影響されない」といった感じがしっくりくるだろうか。「えいッ!」と捨てるのではなく、瞑想し知覚し自覚し知ると、そのような放棄が始まるようなのだ。余計なことは不要だ。アレコレ付け足してどうにかしようとしなくても良いようだ。『知る』ことに専念すればよい。日常生活も瞑想化してしまえばよい。『知る』ための生活にしてしまえば良い。だから、
  • 瞑想していこう!
  • ただただ、瞑想していこう!
ただ、瞑想していけばよいのだ。そうして内外にカルマがあったとしても、それに惑わされない自己を育み(『あっても無い』自己をはぐぐむ)、清浄な内面へと近づいていこう!


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