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その鏃を抜き去って、期待と欲求を切り離せ

 







『アーヤーランガ』第1篇 第2章 世界制覇 第4節2・4・3より

ゆえに賢者たるお前こそが、その鏃(やじり)を抜き去って、期待と欲求を切り離せ。期待や欲求の原因である、そういうその鏃を原因として期待や欲求があってはならない。迷妄に覆われている人々は他ならぬそのことに気づいていないのである。世人は女たちのせいで震えあがっている。君よ、彼らは「それらは拠り所である」と公言する。それは苦しみ、迷妄、死、畜生道をもたらす。常に蒙昧な者は教え(ダルマ)を決して理解しない。勇者は「大いなる迷妄のなかで不放逸な者であれ」と言う。


 〈沈思黙考〉

その鏃を抜き去って、期待と欲求を切り離せ!


〈応用・適用・活用〉

期待や欲求があるから人は迷妄に覆われ苦しむ。また、そのことに気づいていない。では、期待や欲求の原因は何なのかというと、鏃(やじり)だ。鏃とはカルマであり所有物であり執着しているものである。これを抜き去り期待と欲求を本当の自分(=純粋な魂)と切り離すのだ。それでは、日常でどのようなことに気を付け生活してゆけばよいだろうか。。。以下、『アーヤーランガ』第1篇 第2章 世界制覇 第4節2・4・4を要約すると。。。

  • 静寂の内に死ぬことを観察する(死についてアヌプレークシャー)
  • 身体はいずれ壊れる法則をもつものだと観察する(無常についてのアヌプレークシャー)
  • 施されないといって激昂しない
  • 得たものが少ないからといって非難しない
  • 拒否されたならば踵を返して行く

以上を黙考する(=アヌプレークシャー)ありかたに自分自身をしっかりととどまらせていくこと!





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