『アーヤーランガ』第1篇 第5章 世の本質 第6節5・6・4より
活力ある者は、基盤なきものを知悉している。それは長くなく、短くなく、赤銅色ではなく、黄色ではなく、白色ではなく、芳香を放たず、悪臭を放たず、苦くなく、辛くなく、渋くなく、酸っぱくなく、甘くなく、粗くなく、柔らかくなく、重くなく、軽くなく、冷たくなく、熱くなく、滑らかでなく、ざらついておらず、集合体ではなく、成長せず、付着せず、女性ではなく、男性ではなく、その他のものではない。知りぬく作用を持ち、表象作用を持つが、これを譬えるものは見当たらない。色形(ルーパ)がないが存在性はある。ことばで表現しえないものに、ことばは存在しない。それには音がなく、色形がなく、香りがなく、味がなく、触感がない。以上のごときものである。
〈沈思黙考〉
活力ある者は、基盤なきものを知悉している➡基盤なきものを知悉するには活力が必要だ!
〈応用・適用・活用〉
基盤なきもの、つまり知りぬいたうえで放棄しカルマの流れの中にあっても安定している解脱したものに至るには活力が必要だ。解脱とはいかなくとも、モノコトにいちいち反応しては過ちを繰り返したり苦しんでいる者だってそれらを少しでも解消するには、やはり活力が必要なのだ。ここでいう活力とは、カルマをしっかりと振り払うのに必要な活力。プレークシャー瞑想では第2技法のアンタルヤーットラー(内なる旅)という技法で活力を産出し自己の内に充実させる。深い瞑想には必要不可欠なのだ。感覚器官を制御し、しっかりと諒解しながらもイチイチ反応しない自己を育むには活力が必要なのだ。だから、
- 瞑想していこう!
- アンタルヤーットラーを日常の習慣にしていこう!
- 産出された活力を善用していこう!
- そうやって感覚器官を制御できるようにしていこう!
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