『アーヤーランガ』第1篇 第5章 世の本質 第4節5・4・5より
…彼は語らず、質問せず、話を広めず、「私のものである」といわず、「なされるべきことをなした」と言わない。言葉を慎み、自己の内面を覆い護って、常に悪を避けるべきである。黙考する修行者のこのあり方に、しっかりとみずからをとどまらせるべきである。
〈沈思黙考〉
常に悪を避けるべきである
〈応用・適用・活用〉
自分の周りにも自分の中にも悪はあって、つねに欲望という内在の働きによってその悪は悪性の方へ引きずり込もうとしてくる。誰もがそういう経験があるかと思う。
- ダイエットを始めると逆に色々と食べ物を勧めてくる人
- 断食とか菜食を試し始めた途端、「それじゃダメ!栄養が…」とアレコレ言ってくる人
- 何か着手したり意見を述べたりすると「でも…」「それは違う、…」と否定や批判ばかりしてくる人 etc.
自分の内在にも、
- やめられない止まらない
というのが多くの人にあるかと思う。
僧の修行から導き出された知恵に対しても
- お坊さんだからでしょ?普通の人のことなんてわからないんじゃないの?
と否定したり批判する人もいるだろう。
そういうことに対して
- 勇気をもって断ち切り滅ぼし放棄する
することが大切だ。特に悪いものは避けないと、あっという間にそっちに引きずり込まれる。だから勇気をもって“No”を突き付けるのだ。自分を批判する人も、修行僧を否定する人も、自分自身の欲望も、みんなその人や性質という立場からのみ都合よく言っているだけだ(カルマの操作からの発言や言動に気づいていない)。単に嫉妬して嫌悪の感情が発動しているだけだ。現状が嫌で他をひがむならば、たとえば、パッと修行僧になればよいだけのこと。
そういう類の悪はできるだけ常に避けるようにし、自分自身に余計な悪いカルマを流入させないことだ。だからこそ、
- 瞑想していこう!
- 余計なカルマを流入させない時間(※サーマーイカ)を作っていこう!
- 嫌われる勇気をもっていこう。そして良いことに恵まれるようにしていこう!
- そうやって平静・平安にしっかりとみずからをとどめていこう!
※サーマーイカ(सामायिक)=「時間」という意味だが、ここでは48分間瞑想したり経典を読んだりと霊的なことを48分間行う修行のこと。こうすることで余計なカルマを生み出さず外から流入させないようにする。
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