スキップしてメイン コンテンツに移動

燃え上がるべきではない







『アーヤーランガ』第1篇 第4章 正しい状態 第3節4・3・3より

悪しき諸行為(カルマン)から、火が消えたように鎮まっている者たち、彼らは来世に対する邪念がない者たちであると称されている。それゆえ、抜群の知を有する者は燃え上がるべきではない。

 


 〈沈思黙考〉

燃え上がるべきではない。


〈応用・適用・活用〉

私たちが燃え上がるのは、何かに刺激されてそこに悪感情等が働いて言動につながるからだ。なぜ刺激に対して反応してしまうのかというと、それはそれまで積み重ねてきたカルマが潜在意識などの深いレベルで私たちを操っているからだ。これを切り離さない限り同じ過ちを繰り返すし、反応してしまうし、その結果自他に暴力を侵してしまう。ではどうしたらよいのかというと、

  • あらゆる面で「知りぬいたうえで放棄する」
ことだ。知りぬく対象はいうまでもなくカルマ。では、カルマを知りぬくためにはどうしたらよいのか?それは、

  • 世界と外側を観察する
  • 自分(内面)と外側(言動等)を観察する
ことだ。あらゆるカルマの表出が世界と外側と自分自身である。そして、
  • 自分自身の観察の結果わかってくる苦しみを振り払い放棄する
ことだ。火を消し鎮めるためには外側も内側も知ったうえで火種を消火しその場をきれいにすること。だからこそ、
  • 毎日瞑想していこう!
  • 良きにせよ悪きにせよ自分の身やその周りで起こっていることから自分の内側を観察していこう!
  • 起こってくる不具合や苦しみに対して「この苦しみは暴力行為から生じる」と諒解し、先人の知恵や自らの意識力で鎮め放棄していこう!










↓テキストブックはこちら↓

『ジャイナ教聖典選』(国書刊行会)

https://amzn.asia/d/5ipN9Ww






+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-

ふくヨガ~自分が自分の医者になる冥想ヨガ~ 文京区・池袋・厚木・茅ヶ崎・秦野・御殿場・Zoom

https://www.fukuyogamedita.com/
Screenshot_20210521-135329.png

SNS

Facebook page
Facebook
Twitter
Instagram
YouTube(ヨガ)
Youtube(プレークシャー瞑想)


復習動画Up等の情報を配信しています






 

コメント

このブログの人気の投稿

この発言の内容を信じず、理解せず、良く思わなかった

第9篇 第33章   クンダッガーマ   ジャマーリの行跡  102より 出家者であるジャマーリは、沙門である尊者マハーヴィーラがこのように話し、〈中略〉このように説いていても、この発言の内容を信じず、理解せず、良く思わなかった。この発言の内容を信じず、理解せず、良く思わず、沙門である尊者マハーヴィーラのもとを、再び自ら退いた。再び自ら退いた後、多くの間違ったことの宣伝や誤ったことへの固執により、自身と他者とその両者を惑わせ、誤ったままで、多くの年月にわたって沙門としての生活を続けた。続けた後、半月にわたり、サンレーハナーによって自らを擦り減らした。自ら を擦り減らした後、 断食により三〇食を断った。断った後、その状態を告白せず、反省することもなく、死すべき時に死んで、ランタア天の一三サーガローヴァマ持続する下級神の間に、下級神として生まれた。 〈沈思黙考〉 この発言の内容を信じず、理解せず、良く思わなかった。 〈応用・適用・活用〉 相手からの真理を突く言葉に対して良く思わず、それに反対したり激情したりする者は何事も上手くいかないということ。真理に対して開かれた心、素直な心が自分を高め活かすことにつながる。それは、ひいては他への益にもなる。自分を助けてくれた人や自分をはぐくんでくれた人に対する恩返しにもなる。それは自他を救うことにつながるかもしれない。 激情し反対すべきことではないことに反対するときは、自分の内側にある何かが反応している。その反応に学び、内側にある膿というか毒をいかに清浄にし、自他を傷つけず活かすようにしていくかがとても大切だ。だから、 瞑想していこう! 自分の内側で起こってくるものに気づきそれに学んでいていこう! 自分自身を通じて自分を観ていこう! そして本当の自分を観ていこう! 真理を突いているものに素直になっていこう! 勝利せよ、喜ばしい方よ。勝利せよ、よき方よ。君に幸いあれ! シュラバナベラゴラのバーフバリ象。約12か月間の立位のカーヨーッツァルガ(罵られたり犬にかまれたりなどいかなる刺激に対しても反応もせず身体を放棄する瞑想)によって悟られた。脚や腕にツタが絡まっている   ↓テキストブックはこちら↓ ...

その目的に専念した後、彼は、あらゆる苦しみを滅ぼした

  第9篇 第33章   クンダッガーマ  ウサバダッタとデーヴァーナンダー 16より 一箇月のサンレーハナーによって自らを擦り減らした。 一箇月のサンレーハナーによって自らを擦り減らした後、断食によって六〇食を断った。断食によって六〇食を断った後、それを目的として出家生活を受け入れたところの〈中略〉その目的に専念した。〈中略〉その目的に専念した後、彼は、〈中略〉あらゆる苦しみを滅ぼした。 〈沈思黙考〉 その目的に専念した後、彼は、あらゆる苦しみを滅ぼした 〈応用・適用・活用〉 真の目的を見出しそれを目指すと、そこには困難や艱難が伴うが、その目的に専念するとやがてあらゆる苦しみを滅ぼすことにつながる。あらゆる苦しみを滅ぼしたら、束縛から解放され真に自由になれる。だから、 瞑想して真の目的を見出していこう! また、目の前の課題に専念していこう! 専念するためにも自制し不要なモノ・コトに感情が激情しないようにしていこう! 勝利せよ、喜ばしい方よ。勝利せよ、よき方よ。君に幸いあれ! シュラバナベラゴラのバーフバリ象。約12か月間の立位のカーヨーッツァルガ(罵られたり犬にかまれたりなどいかなる刺激に対しても反応もせず身体を放棄する瞑想)によって悟られた。脚や腕にツタが絡まっている   ↓テキストブックはこちら↓ 『ジャイナ教聖典選』(国書刊行会) https://amzn.asia/d/5ipN9Ww ★このブログの目的は、 プレークシャー瞑想やそのバックグラウンドについて研究すること 研究したことをプレークシャー瞑想やヨガの指導に反映させ、受講者により良いものを提供していくこと 聖典の内容を自分なりにどう日常へ適用・応用していくかを練っていくこと ジャーナリングを通じて自分自身と対話し、心・身・魂をととのえること などです。 +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+- ふくヨガ~自分が自分の医者になる冥想ヨガ~   文京区・池袋・厚木・茅ヶ崎・秦野・御殿場・Zoom https://www.fukuyogam...

何事にも平然として過ごし、…

『ジナチャリヤ』(抄)── 誕生から入滅まで  119より そして尊い者は、雨季定住生活を除いて、夏冬の八箇月、 村では一晩、都では五晩、何事にも平然として過ごし、玉は草と金は土塊と等しく、幸と不幸は等しく、この世と彼の世にとらわれず、生死に欲を持たず、輪廻の向こう岸に至る者として業の付着を打ち砕くことに努め、このようにして過ごした。 〈沈思黙考〉 何事にも平然として過ごし 〈応用・適用・活用〉 勝利者は何事にも平然として過ごす。だから、あらゆることに偏りをもたずすべてに対して平等だ。 玉と草は等しい 金と土塊は等しい 幸と不幸は等しい と、勝利者にとってはすべてが平等なのだ。これはつまり、とらわれず欲を持たず自らの天命に専心し努めているいうことだ。これに倣って 執着を放棄していこう! この世とあの世にとらわれないようにしていこう! 生死にこだわらないようにしていこう! 業(カルマ)を少しずつ清めていこう! 身軽で軽やかな自分をイメージして平然な在り方を目指していこう! 勝利せよ、喜ばしい方よ。勝利せよ、よき方よ。君に幸いあれ! シュラバナベラゴラのバーフバリ象。約12か月間の立位のカーヨーッツァルガ(罵られたり犬にかまれたりなどいかなる刺激に対しても反応もせず身体を放棄する瞑想)によって悟られた。脚や腕にツタが絡まっている   ↓テキストブックはこちら↓ 『ジャイナ教聖典選』(国書刊行会) https://amzn.asia/d/5ipN9Ww ★このブログの目的は、 プレークシャー瞑想やそのバックグラウンドについて研究すること 研究したことをプレークシャー瞑想やヨガの指導に反映させ、受講者により良いものを提供していくこと 聖典の内容を自分なりにどう日常へ適用・応用していくかを練っていくこと ジャーナリングを通じて自分自身と対話し、心・身・魂をととのえること などです。 +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+- ふくヨガ~自分が自分の医者になる冥想ヨガ~   文京...