『アーヤーランガ』第1篇 第3章 冷たいものと熱いもの 第1節3・1 ・4より
変容する類のものへの武器を知悉する者は、武器ならざるものを知悉する者である。武器ならざるものを知悉する者は、変容する類のものへの武器を知悉する者である。行為(カルマン)なき者に世事というものは見いだされない。行為(カルマン)によって所有が生まれる。行為(カルマン)をよく調べることで行為(カルマン)を根本原因とする傷害などをよく調べ、これまでに説かれたことをすべて受け入れて、二つの極端のところで目撃されることなく、叡智ある者として当のそれを知りぬいたうえで放棄し、世間に勝利して、世間への想いを吐き出すという、そういう者として思慮あるお前は邁進するべきである。
〈沈思黙考〉
世間に勝利して、つまりカルマに打ち克ち、そういう者として思慮あるお前は邁進するべきである!
〈応用・適用・活用〉
昔、プレークシャー瞑想の会の忘年会があり東京都台東区の御徒町にあるヴェジハーブサーガといインドカレー屋さんで夜に会食をしたときのこと。。。終わってお店から出るなり私が「寒い!」と発すると、オーナーのラジェンドラさん(ジャイナ教徒)が、「『寒い』のはあなたが創り出しているものだよ」と仰った。これはつまり、私が快・不快(好き嫌い)の感情に左右され、寒いという感覚を敵とみなし、それに支配され束縛されていたということ。私の身につけてきたカルマが背後でそのような操作をしていたということだ。この例に限らず私たちは往々にして自分の背後で働いているカルマの働きに気づいていないし、気づいていたとしてもほんの僅かかもしれない。これらに操作されている限り、意図的にも意図せずとも自他に暴力を課し続けてしまう。だからこそ、
- 諸々の洞察力を用いて世間を知りぬく
- そのために音・色形(ルーパ)・におい・味・触感のなんたるかを会得する
- そして世間を構成しているものが変容する類のものであることを理解する
- そして武器を知悉し武器ならざるものを知悉する
のだ。では、その具体的手段は何か?それは、
- 瞑想である
- 知覚することである
- 感覚・バイブレーション、つまり変容するものである
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